赤ちゃんに紫外線は必要?
赤ちゃんにとって紫外線はメリットもデメリットもあります。日光に当たることで紫外線を浴びるのですが、赤ちゃんが日光浴をすることで体内時計や自律神経が整うという作用があります。体内時計や自律神経が整うと、昼と夜の区別がつくようになり、夜にきちんと睡眠がとれるようになるのです。赤ちゃんは自律神経が大人のように完成していないため、夜泣きをすると考えられています。適度に紫外線を浴びることで、気持ちが落ち着き夜泣きの回数が減ったり、睡眠のバランスがとれるようになるなどメリットが生まれます。また、皮膚に紫外線が当たることで、骨や免疫力に必要なビタミンDが体内で合成されます。体の成長や健康の維持のためには紫外線は必要なのです。その一方で、紫外線によるダメージもあります。大人でも紫外線から体を守る対策をとっているくらいです。赤ちゃんは皮膚が薄いためダメージが大きくなることから守ってあげる必要があるのです。皮膚が薄いため、やけどの様になってしまったり、湿疹ができたりします。現在では、積極的に日光浴は勧められていないのです。
赤ちゃんには紫外線は有害にもなる
紫外線は、適度に浴びることで健康へのメリットがあります。ですが、浴びすぎることはデメリットを生むことになるのです。紫外線に当たることで細胞に傷がつきます。遺伝子にも傷がつくのですが、遺伝子は修復を始めます。この時にきちんと修復されずに間違った修復がされると突然変異が起こり、がん細胞へとなることがあるのです。これが、皮膚ガンへとつながるのです。さらに、紫外線を多く浴びた年齢が若いほど、皮膚ガンになりやすいという研究結果もあります。そのため、赤ちゃんのうちから、紫外線対策をすることが望ましいのです。 その他にも、赤ちゃんにとって紫外線が有害である理由があります。赤ちゃんは皮膚が薄く、大人のような肌のバリア機能も完成していないことです。少し紫外線を浴びても、やけどの様に水ぶくれができてしまうことがあります。また、日光に当たることで湿疹ができることもあり、紫外線によるアレルギーが原因です。 赤ちゃんに積極的な日光浴が勧められていないのは、このような紫外線の影響が理由で、将来の肌の健康が考えられているからです。
紫外線から防ぐにはどうしたらよいのか
赤ちゃんの肌を紫外線から守るには、日焼け止めクリームが有効です。ですが、使ってはいけないものがあります。それは大人用の日焼け止めクリームです。大人が使用している日焼け止めクリームは化学物質が多く含まれているので赤ちゃんの肌には強く、湿疹などの肌荒れを起こしてしまいます。低刺激で、天然成分で作られたオーガニックの赤ちゃん用の日焼け止めクリームを使用します。 赤ちゃん用の日焼け止めクリームでカバーできない部分があります。それは頭ですが、帽子を被せてあげることで紫外線から肌を守れます。紫外線を防ぐためには選び方も大切で、つばが広い方が、顔も首もカバーできます。できたら、UV99パーセントカット」と表記されている物や、通気性が良く、洗濯ができる物の方が、紫外線を防ぎ清潔に使用できます。 その他の方法では、外出する時間を選ぶ方法もあります。紫外線は夕方から朝は少ないです。この時間を選んで 外出をすれば、日焼け止めクリームや帽子の効果も高くなります。このような方法で肌に当たる紫外線の量を減らしてあげることができます。
念には念を、紫外線を防ぐ
どんなに対策をしても、完全に紫外線が当たらないようにするのは困難です。ですが念には念を入れケアすることができます。日焼け止めクリームは、一回肌に塗ったらそれで終わりではないです。汗や肌に服が触れたりすることで落ちてしまいます。特に赤ちゃんは良く汗をかきます。夏場に帽子をかぶったときは汗が多いため日焼け止めクリームが流れてしまうこともあります。なので、日焼け止めクリームはこまめに塗りなおしてあげます。 肌だけではなく紫外線は目にも入ってきて、炎症を起こします。それを防ぐために赤ちゃん用のサングラスが有効です。日本ではあまり浸透していませんが、子どもの紫外線対策としてサングラスが当たり前になっている国もあります。 その他には、季節や気温にもよりますが肌を露出しない服を着ることや、なるべく日陰を歩くということも紫外線を防ぐ方法です。紫外線は季節によって量が違うという特徴があります。特に5月から8月は紫外線量が多くなります。この時期の外出時間に気を付けることも対策になります。紫外線から赤ちゃんを守るためにはいろいろな方法があるのです。