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子供と一緒に遊んでいる中で競争意識を高める遊び方

 幼児期に一緒に遊ぶ大切さ

子育て真っ最中の幼児期に、親などの大人が子供と一緒になって遊ぶことは非常に大切です。たとえば、親と子供がコミュニケーションを図ることができる貴重な時間になることや、大人の真似をすることで意識していなくても自然に学習ができていること、子供の発達や才能を見つけられる可能性があることなど、様々なメリットが存在します。反対に、一緒に遊ぶことによるデメリットは皆無に等しいため、その点においても積極的に遊ぶことを心掛けておくと良いでしょう。 また、親が直接的に遊びを教えたり、学習させたりすることも可能になります。たとえば、親が組み立てたパズルや積み木を、制限時間内に作れるか試してみたり、あるいはお題に沿った絵を描かせてみたりすることで、発想力や創造力、集中力などを高めることができます。もちろん、相手は子供なので上手くできないことがほとんどですが、それでも良いところを見つけて褒めるなどして、自己肯定感や達成感などを育むようにしましょう。子供の成長は想像以上に早いため、いつの間にか心身共に大きく成長していく姿が見られます。

遊んでいる中で喧嘩も必要?

自我が芽生え始めた子供や、まだまだ心身共に未熟な子供などは、自分の意見を通そうとしたり、反対になかなか意見が言い出せなかったりします。そこでよく起こるのが子供同士の喧嘩であり、これも親の対応が重要となります。喧嘩を始めた際には、怪我などの恐れがない限りは無理矢理止めることはせず、お互いの意見を話し合うように持っていきましょう。親が介入すると、子供は多少なりともおとなしくなるため、そこを見計らって話し合いをさせることがポイントです。 これにおけるメリットは、自分の意見をはっきりと述べられるようになることや、自分だけでなく相手のこともきちんと考えられるようになること、様々な意見や行動から自分がするべきことを自発的に考えられるようになり、社会適応力の養育になることなどが挙げられます。また、争いになっても話し合いによれば解決できる可能性があると認識できるようになれば、自分に自信が持てるようにもなります。したがって、遊んでいる最中に喧嘩をさせることは一概に悪いことではなく、むしろ成長のための良い機会と捉えることができるでしょう。

競争意識の大切さ

子育てにおける様々な遊びの中には、子供の成長のための機会がたくさん転がっています。その中のひとつに競争意識を芽生えさせることがあります。子供は足の速さや成績の良さなど、意識しなくても自然に競争する意識を身に付けるようになりますが、もっと早い段階で芽生えさせておくと、より大きく成長する可能性が高まります。そのチャンスとして、幼少期における様々な遊びがあるといっても良いでしょう。 具体的にどうすれば良いのかと言えば、親や兄弟などの家族間で、常に競争し合う意識を持っておくと効果的です。たとえば、ゲームにおいては子供ばかりに勝たせるのではなく、大人が本気を出してこれを目標とさせることにより、子供はそれに向かって努力するようになります。その際のポイントとしては、高すぎる目標を設定しないことです。あくまで努力すれば超えられる目標を掲げることで、兄弟間でも競争意識が芽生え、どのようにすれば追い付けるか、あるいは追い越せるかを自発的に考えるようになります。また、これによって集中力や創造力などが身に付くというメリットも期待することができるでしょう。

人との関わりの中で競争心が生まれてくる

子育ての早い段階で競争意識を芽生えさせることができれば、成長してからも、部活や勉強など様々な場面で、友達などと切磋琢磨しながら持続的に成長する子供になります。このような子供は大人になってからも努力を怠らず、また自らが子育てする立場になったときに、これを実践するようになります。何でも競争すれば良いというわけではありませんが、あくまでそのような意識を身に付けさせておくことが重要だということです。 もちろん、早い段階から競争意識を芽生えさせることは容易ではなく、少し間違えればプレッシャーを与えることにもなりかねません。そのため、子育ての遊びの中に親が積極的に入ることによって教育しながらも、決して押し付けがましく目標などを与えるのではなく、子供が楽しみながら競争できる環境を整えていくようにしましょう。兄弟や姉妹がいる場合には、長男や長女を良いお手本にさせ、兄弟姉妹間で良きライバル関係のようなものを築いていくことが望ましいです。子供の頃からこのような環境で育てることにより、大人になっても努力することを忘れないようになるでしょう。