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子供に対してイライラしてしまう。イヤイヤ期乗り越え方。

子供に対してイライラしてしまう親

子育てをしていて大変なことの第一波は新生児期のママの寝不足です。この時期の赤ちゃんはまだ消化機能が整っていないこともあり、一日中の頻回授乳やオムツ替えが必要で、朝も夜もない生活にママは体力的にへとへとになる時期です。 しかし、数か月もすれば赤ちゃんはある程度まとまって寝るようになり、育児のペースも掴みやすくなってくるのですが、次にやって来るのはイヤイヤ期です。その名を聞いたことがある人も多いと思いますが、1歳半を過ぎた頃から赤ちゃんは何に対しても「イヤ」と反抗し始めます。作ったご飯を食べてくれない、お風呂に入るのを嫌がる、お出かけしようとすると嫌がって靴を履かない、ベビーカーを拒否するし、歩いてもくれない、などなど日々様々なことで「イヤ」を連発され、ママもイライラしてしまいがちな時期に突入します。 一度や二度ならまだしも、毎日その連続となるとママもだんだんと感情的に怒るようになり、家の中はピリピリムードとなり子供もそれを感じ取って不安定となりさらにイヤイヤが増えるという悪循環が起きがちなのです。

イヤイヤ期の乗り越え方

では、この時期のママはどうすれば悪循環に陥らないのかというと、平たく言うと「諦める」ことが大事です。 というのは、イヤイヤ期をどう捉えるかということが大事になってきますが、イヤイヤ期の子供はただ単にわがままを言っているわけではなく、自己主張なのです。子供の自我が発達している証なので、それを尊重してあげることも大切です。 子供が「イヤ」と言ったら、「ワガママ言わないの!」と怒って押さえつけるのではなく、「そうだね、イヤなんだよね」と子供の気持ちを認めて寄り添ってあげると子供の気持ちは安定します。イヤイヤ期は成長の一つの過程なので、この時期に「ワガママを言ってはダメ!」と抑え込んでしまうと、自己肯定感が低くなり、スムーズに自立への道が進まなくなることもあります。 日々「嫌だ」を連発されるとママもイライラが蓄積されてしまいますが、この時期はそういうものなのだ、これは子供が自己主張できるようになっている成長の表れなのだと諦めて受け入れることが大切です。そしてママがイライラせず、家庭の雰囲気もピリピリさせない環境作りも大切です。

第一次反抗期の意味を知ることが大事

イヤイヤ期は幼児期の子供の成長の一過程ですが、別名「第一次反抗期」とも呼ばれます。それまでは赤ちゃんの欲求は食事、排泄といった生理的なことのみで、泣くことでしか感情表現できなかった赤ちゃん時期から、脳の発達と共に言葉を覚えて感情も複雑に成長してきています。その中で、今はそれをやりたくないという気持ち、やりたいけどまだそこまで体をうまく動かせないことによりうまくできないもどかしさ、ママに甘えたいという気持ち、気持ちは発達しているのに語彙が少ないためそれを伝えられないもどかしさ、など複雑な感情が幼児期の子供の中にはあり、そのもどかしさや甘えたい気持ち、またやりたいこととやりたくないことの表現といったことが「イヤイヤ」として表れてるのです。 イヤイヤ期は脳も身体も徐々に成長している大切な時期です。この時期はそのような状態にあるのだと第一次反抗期の意味を理解することでママも感情的にならず、子供に対して冷静に向き合えると思います。そのためにも子供の成長過程についてしっかりと理解していることは大切なことです。

イヤイヤ期はいつから? いつまで?

多くのママが気になるのはイヤイヤ期はいつからいつまでということではないでしょうか。イヤイヤ期真っ只中にいると先の見えないトンネルにいるような気持ちになる人も多いものですが、イヤイヤ期には必ず終わりが来ます。ただし、その時期には個人差があります。 一般的に多いのは1歳の後半から徐々にイヤイヤが増えていき、そのピークは2歳児の間です。世に「魔の2歳児」と言われますが、それはイヤイヤ期のピークがこの時期にあたるからです。 では3歳になるとイヤイヤ期がスーッと抜けるのかというと、一概にそうとは言えません。脳の発達が進むと共に、今度は「嫌なものはイヤ」という気持ちがはっきりと出てくるため、自己主張は3歳児でもまだまだ続きます。しかし、言葉や状況についての理解が増えることで徐々に大人の言うことも理解できるようになってくるため、ちゃんと諭せば聞いてくれるという機会が増えていきます。 ただし、第一次反抗期が全くない子もおり、思春期の反抗期も酷い人と全く無い子がいるように、成長過程については個人差が大きく、イヤイヤ期が無いからといって異常ということはありません。