スキンシップは基本
近年、話題になっている幼児教育や育児教育の教室では、知能の発達のために親子や友達との触れ合いを大切にしたレッスンを行っています。教材を使ったレッスンも知能の発達には重要ですが、心の発達も同じように重要だと考えられているからです。 子供とのコミュニケーションをとることは、難しく考える必要はありません。まだ言葉が話せない赤ちゃんはオムツが濡れたりお腹が減ったりと不快なことがあると泣いて知らせます。また、言葉が話せるようになった子供なら、不快なことや楽しいことがあると言葉や身振りで知らせてくれます。 まだ言葉が話せない赤ちゃんや子供にはボディタッチをしてあげることが大切です。ボディタッチをしてあげることや抱きしめてあげることで、安心感を持ってくれるからです。大人でも近づきたくない人には触れようとは思いません。子供は大人よりも敏感なので、触れ合うことでより大きな安心感を得るのです。 子供とのコミュニケーションは周りの大人が思うほど難しいことはなく、自然と触れ合うことで育むことができるのです。触れ合いを大切にすれば信頼関係も深まります。
子供が話している事を聞く
子供は話せるようになると、自分の話を聞いてもらおうと一生懸命に話しかけてくれます。子供の話を真剣に聞いてあげることもコミュニケーションでは重要なことです。子供だけでなく、大人同士のコミュニケーションでも相手の話を聞くことは重要なことです。子供は大人以上に、自分の話をちゃんと聞いてくれているのか気にする傾向があります。そのため、忙しくしていても真剣に話をしようとします。子供とのコミュニケーションをとる上で話しを聞くだけでは十分ではありません。子供は話しを聞いてもらいたいだけではなく、共感してほしいと思っているからです。子供が話しかけてきたら、適当に返事をするだけでは子供は敏感なのでコミュニケーションはとれません。子供に向き合って話を聞いてあげ、共感してあげることでコミュニケーションがとれるのです。 子供の話を聞くだけでなく、ちゃんと返事をしてあげることや抱きしめてスキンシップをとることもコミュニケーションになります。普段大人同士でもコミュニケーションをとる際に大切なことは、子供とのコミュニケーションにとっても大切なことなのです。
発達障害の症状
2歳児の言葉の発達はひとつの目安になると考えている親御さんも多いのが現状です。我が子の発達に敏感になることは悪いことではありません。むしろ、それだけ子供のことを気にしているということになります。しかし、あくまでも一般論で平均的にこれぐらい話せるようになっていれば心配ないという基準です。2語文が話せるようになれば発達障害の心配は無いとされていますが、話せないからダメだというわけではありません。2語文とは「ワンワン可愛い」「まんま食べる」というような2つの言葉を組み合わせたものです。自分の思っていることを、たどたどしく話すことでコミュニケーションをとろうとしてくれます。 しかし、2歳児といっても個人によって成長に大きなさがあり、男の子より女の子の方が話し始めるのが早いということもあります。話し始めることが遅くても早々に発達障害だと決めつけず、気になるなら小児科で相談することが賢明です。もし、周りの人から子供が話し始めるのが遅いと言われたら「話さなくても心が通じているので大丈夫」と思ってください。
目と目とを合わせて会話する
大人同士のコミュニケーションで話し手の目を見て聞くことは大切なことです。真剣に耳を傾けて聞いている様子が伝わるからです。子供と話すときも同じことが言えます。子供が話しているときは真剣に目を見て、意識を子供に向けて聞いてあげることが大切です。目と目を合わせて話をすることは、子供とのコミュニケーションには欠かせないことです。 「アイコンタクトをとる」「目は口ほどにものを言う」と言われるほど、目を見ればちゃんと話を聞いてくれているかが分かります。目と目を合わせて会話することで、お互いの気持ちや感情を理解できるからです。また、会話の双方性が生まれるのでより信頼関係も築くことができます。 子供とのコミュニケーションや信頼関係は積み重ねていくことで自然とできるようになります。逆に、普段忙しいからと子供の目を見て話を聞かなかったり、意識してあげないとコミュニケーションはいきなりとれるものではないのです。日頃から子供の話や行動に目を向けるようにし、いつもとは違う変化があれば声を掛けてあげるようにすればコミュニケーションをとることができます。