暮らし

子供の規則正しい生活リズム、睡眠時間と寝る時間は何時がいいの?

 規則正しい睡眠時間とは

子供の成長のために最も大切なことの一つは、しっかりと整った生活リズムです。そのためには十分な睡眠を確保しなければいけませんが、そもそも子供に必要な睡眠時間はどのぐらいかご存知でしょうか。 まず、0歳児の赤ちゃんは新生児期は一日を通してねんねの体制で過ごしており、16~20時間の睡眠をとっていると言われています。ただし、まとまってこの睡眠時間をとっているわけではなく、寝たり起きたりを繰り返してトータルがこれだけ寝ているということです。そして0歳後半になると少しずつまとまって寝るようになり、11~13時間の睡眠となり、1歳児以降は11~12時間の睡眠となります。 1歳児以降になると夜は数時間まとめて寝ることが多くなり、それに加えて昼間1~2回お昼寝をするようになります。そして2歳児になるとトータルの睡眠時間はそれほど変わりませんが、お昼寝は1回になり、一度にまとまって寝られる時間が更に増えていきます。 これだけの睡眠時間が小さな子供には必要なため、規則正しい生活をして睡眠時間をしっかり確保する必要があります。

昼寝時間はどれぐらいがいいの?

子供にとって規則正しい生活リズムが大切ということは、しっかりと体内時計を整えることが大切ということになります。私たちの体はメラトニンという睡眠ホルモンが分泌されることで睡眠が促され眠気が起こりますが、朝の光を浴びるとメラトニンの分泌はとまります。そして、14~16時間ほど経過するとまた分泌され眠くなるということを繰り返し、それが体内時計となります。 大人の場合は夜の睡眠で体がリセットされれば十分ですが、子供の脳と体は大人と比べてはるかに未成熟なので、小さな子供は昼寝をして昼間にも一度体を休める必要があります。 ただし、昼寝によって夜の睡眠が妨げられるのは好ましくないため、夜に影響が出ない程度で1~2時間、長くても3時間に収めるのがベターです。また、昼寝をする時期についても、一般的には3歳ぐらいまでという人が多く、子供が成長し、体力がついてくることで昼寝をしなくても夜まで生活できるようになるタイミングがその頃の月齢ということで3歳頃に昼寝をしなくなる人が多いですが、それまでにやめなければいけないというわけではありません。

寝る時間は何時がいいの?

では、具体的には子供は何時に寝るのが好ましいのでしょうか。 昨今は夜更かしの子供が増えています。パパの帰って来る時間に合わせると夕飯が遅くなってしまう、共働きなので帰宅してからご飯、お風呂としているとどうしても寝るのが遅くなってしまう、上の子に合わせてついついテレビを見せてしまう、など理由は様々ですが、起きる時間から遡って10~12時間ほど前に寝ることが理想です。そして、起きる時間は太陽が昇り、皆が生活を始める時間ということで、遅くても7~8時には起きることが好ましく、となると就寝時間も19~20時頃が理想と言えます。 また、体内時計を整えるためにも毎日決められた時間にご飯やお風呂といった生活リズムを繰り返すことが大切です。 「寝る子は育つ」と昔から言われていますが、睡眠中は成長ホルモンが分泌されるため、脳、骨、内臓と体の全ての成長に睡眠は影響します。質の良い睡眠を維持するためにも、昼間は太陽の光を浴び、規則正しい生活を送り、夜は暗い部屋で十分な睡眠を取ることが子供の成長には必要不可欠なのです。

寝る子は育つ、しっかり寝ることが大事

最近では「子供の睡眠障害」という言葉を耳にすることが増えていますが、十分な質の良い睡眠を取れない子供が増えています。 その原因は不規則な生活と、就寝環境が関係していると考えられています。前述の通り、私たちの体は昼間太陽にあたることでメラトニンの分泌がストップし、活動体制に入ります。そして日中活動して疲れた脳や体を睡眠でリセットするのですが、寝る前にテレビやスマホなど光の刺激の強いものを見ていたり、明るい部屋で寝ようとするとメラトニンの分泌が妨げられ質の悪い睡眠になってしまいます。その結果、疲労回復やストレス解消ができず、翌日体を動かすエネルギーが蓄えられないということになります。やる気が起きず、動かないのでお腹もすかない、食べないので気力がわかないという悪循環に陥り、活動しないので夜眠くならないという睡眠障害に結びついてしまうのです。 夜にしっかりと睡眠を取ることで日中の疲労回復、ストレス解消、そして発達ホルモンの分泌により成長が促されるため、子供時期は特にまとまった質の良い睡眠を確保する必要があります。