正しい歯の磨き方とは
正しい歯の磨き方を知っているという方は、意外と少ないものです。 正しい歯の磨き方を知らなければ、子供の大切な歯を傷つけることにもなりかねません。 可能であれば、食後すぐに磨くことをおすすめします。 歯ブラシの毛先は歯に対して垂直に当てるようにします。 歯ブラシが届きにくく、虫歯になりやすい奥歯であれば、汚れを掻き出すように動かしましょう。 前歯であれば、歯茎に当たってしまい痛がることがないように注意しながら磨きましょう。 歯の磨き方だけではなく、歯ブラシを当てる際の強弱にも注意が必要です。 子供の歯、特に乳歯は柔らかいので、傷つけないように鉛筆を持つような正しい持ち方で、優しく磨きましょう。 また、ゴシゴシと強い力で磨くと、歯茎を傷つける恐れもあるので気を付けましょう。 すぐに毛先が開いてしまうという使い方であれば、もしかすると、磨く力が強すぎることが原因かもしれません。 柔らかめの歯ブラシを使用するか、持ち方を変えてみるようにしましょう。 正しい歯の磨き方を行うことで、お子さんが歯磨きを痛がったり嫌がったりせずに、楽しく続けることができます。
歯ブラシの動かし方
歯ブラシの動かし方は、どのようにしたらいいのでしょうか。 歯ブラシは、軽い力で、小刻みに動かすようにするのが最適な方法です。 強い力で、大きく動かす方がとても多い傾向にありますが、それでは汚れを落としきることができません。 毛先が必要なところに届かずに、汚れを落とすことができないからです。 また、お子さんによっては、大きく動かすと嫌がってしまうことも多くあります。 小刻みに動かすことで、毛先が歯と歯の間や歯の溝に溜まった汚れに届き、汚れを掻き出すことが可能です。 また、1~2本の歯につき、約7~10秒ほどの時間をかけて磨いていき、ゆっくりと次の歯に移動させていくイメージで動かしていきましょう。 歯の表面だけでなく、裏側や歯間もしっかり鏡で見ながら磨いていきます。 前歯の裏側は歯ブラシを横にすると磨きにくいので、歯ブラシを縦にして磨くといいでしょう。 もし歯間の汚れが気になるようであれば、フロスを使うようにしましょう。 お子さんが歯ブラシを思うように動かしたり、自分で汚れを落としきることは難しいので、必ず、大人の方が仕上げ磨きをしてあげることが大切です。
歯ブラシの選び方
子供用の歯ブラシの毛の硬さはどのようなものを選べばいいのでしょうか。 硬いものでゴシゴシ磨けば、磨いた気がするしいいのではないかと勘違いする方も非常に多くいます。 子供の歯、特に乳歯はとても柔らかく傷つきやすいので、硬い歯ブラシは避けた方がいいでしょう。 できれば、普通から柔らかめのものを選ぶようにしましょう。 子供用の歯ブラシであれば、使用に適した月齢や年齢が表記されていることが多いので、それを参考にして、お子さんにあったものを選ぶようにしましょう。 歯ブラシのヘッドの大きさも様々ですが、あまり大きすぎないものを選びましょう。 ヘッドが大きすぎると、奥歯や歯間に毛先が当たらずに、磨き残してしまう可能性もあるからです。 中には、歯ブラシの事故を防ぐためにプレート付のものも販売されています。 乳幼児の頃のお子さんなど、歯磨きの際に歩き回ってしまって心配という方は、そのような安全性への配慮がしてある製品を選ぶことも考えてみてください。 お子さん用の歯ブラシとは別に、大人の方の仕上げ磨き用に、歯ブラシは2本用意しておくことをお勧めします。
歯磨き粉の選び方
歯磨き粉の選び方も、とても重要です。 市販の歯磨き粉もたくさんの種類がありますが、フッ素が配合されているものを選ぶようにしましょう。 抵抗がある方もいるかもしれませんが、虫歯予防にとても効果があります。 歯の再石灰化を促し、歯を強くするというものだからです。 食べ物を口にすると、酸などによってどんどん歯の表面のエナメル質は軟化していきます。 このまま放っておくと虫歯になってしまいますが、フッ素の使用により、軟化した歯のエナメル質を硬化し、修復するのです。 継続的に使用することによって、エナメル質が段々と硬くなり、酸などによる軟化のしにくい歯になっていきます。 濃度も歯磨き粉によって様々ですが、うがいができない年齢であれば100~500ppmのものを、うがいができるようになるそれ以降の年齢であれば、大人用と同じ500~950ppmのものでも大丈夫です。 製品に記載されている容量を歯ブラシに付けて、磨きます。 子供用の歯磨き粉であれば、キシリトールなどによって子供が好むような甘い味になっているものが多い傾向にあります。