豊かな遊びとは
豊かな遊びとは、五感の刺激があり、感性を発達させてくれるものです。子供はどんなものでも遊びにしてしまいますが、それは好奇心のなせるわざ。大人のように経験からくる思い込みというものがないので、この道具はこうとしか使えないなどの思考の狭さがありません。思い存分遊ぶことで考えたり工夫したりする力を育て、色んなことに気付いたり感動したりして心を育てていくのです。ですから大人は大人の都合でそれを阻止するようなことはしてはいけません。例えば子供が水に手を突っ込んでかき回したり、泥水で遊んだりするのを「服が汚れるから」と阻止してしまうと、泥の感触やその冷たさ、何かを形つくることが出来るのだといったような発見はなくなってしまい、触れたことのない泥をただ汚いものとしてみてしまうかもしれません。手をたくさん使うことで頭の中のニューロンは繋がって広がっていくことは医学的にも証明されています。子供は遊びを通して自然や世の中のことを学び、吸収していくので、幼少児の遊びは大切なものであると認識することが親の大切な役目です。
3歳児のおすすめの遊び方
3歳にもなると、子供の体は大きく成長してきます。身長は生まれた時のおよそ2倍、体重は3~4倍ほどにもなり、2歳児頃のイヤイヤ期も卒業しかけている子供が多く、コミュニケーション能力も発達してきます。色んなものに興味を持つようになるので、何で?どうして?と知りたい欲求が多くなる時期でもありますから、そんな時には知らないといわず、大人も出来るだけしっかりと相手をしてあげましょう。特に熟知していることは丁寧に教えるようにしてください。子供もきちんと答えてくれることに安心感を覚えます。指先も発達してきますから、この頃の遊びでは鋏をつかったりして工作をさせることもおすすめです。雨で外にいけないときなどは、簡単な工作をしてみたり、ごっこ遊びをしてみてください。ヒーローごっこやお姫様ごっこが子供は大好き。想像力を養うことにもなりますから室内遊びではお勧めです。外では運動能力が高まりますから三輪車やキックボードなどに挑戦させてもいいでしょう。友達と遊ぶことにも興味をもちますので、公園での鬼ごっこなどもおすすめです。
夢中になって遊ぶことで伸びる力
子供は遊ぶとき、夢中になります。その時の子供は今だけを生きていて、自分が周囲からどう思われているか、それをやるとどうなるのかなどには一向に気になりません。何かに夢中になって遊ぶことで、心と体にエネルギーをチャージしているのです。一心不乱に対象物と遊ぶことで好奇心や探究心を持ち、自分で行動していく意欲を高め、これをもしこうなったら?などの想像力や、これをちょっと変えてみようなどの創造性を養っているのです。世界の偉人の中にも学歴はないけれども世界的発明をした天才というのは数多くいますが、彼らは幼少期、夢中で遊ぶものがあったといいます。昆虫や光、水や草などを相手に無我夢中で遊び、探究心を育てたのです。遊ぶことは楽しいこと、その楽しさの中でこそ、色んなことに欲求がうまれ、それを満たすために行動するようになります。ですから子供時代に夢中で遊んだことがない人というのは、色々なことに無気力になりがちなのではないでしょうか。全身全霊で没頭することがある、それは人間の脳や体にとって間違いなく素晴らしいことなのです。
友達と何して遊ぶ
子供は友達と遊ぶときに、大人のように予め予定を組んだりはしません。公園にいったらたまたま会った子供達と、その時出来る遊びをします。ボールを持っている子がいたらサッカーをし、それに飽きたらドッチボールをし、さらに飽きたらその時のルールを作って遊ぶ、そのように好奇心と思考力を育てながらその時その場所で出来ることで夢中になって遊ぶのです。ボールに飽きたら木の棒を拾ってきてちゃんばらや鬼ごっこ。道具がないからといって遊びをやめたりはせず、これで何が出来るかを好奇心をもって考えて使いこなすのです。子供の遊びの能力は生まれつきで誰にでも備わっているものですが、成長するにつれて大人が都合や常識をたてにどんどん阻止し、その力を奪っているのかもしれません。子供はそこにあるもので遊びを作り出す天才です。友達と遊びを通して社会を学んでいくので、今日はあれで遊びなさいなどの指示はしないように大人が気をつけねばならないかもしれません。危険であるかどうか、それだけは注意させる必要がありますが、遊んで学べるチャンスをなくしてしまわないようにしましょう。