2歳児のイヤイヤ期
歯磨きは子供にとっても大人にとっても大事な生活習慣です。 しかし子供、特に歯磨きを始める2歳児は自分で歯磨きをしようとしません。その理由は子供の性格や嗜好など個人的な問題もありますが、主に3つの理由が挙げられます。 1つ目の理由は本能的に異物である歯ブラシや歯磨き粉を拒絶する、2つ目の理由は眠かったり遊びたかったり等他にしたい事があって嫌がる、そして3つ目の理由は歯磨きの時間が楽しくない事です。特に3つ目の理由は母親の苛立ちを敏感に反応するため、歯磨きを手伝う母親は気を付けなくてはなりません。 いつも歯磨きを嫌がる子供のために歯磨きを代行するのは母親にとってはストレスの一つです。 しかし子供のうちに歯磨きの習慣を身につけておかないと虫歯の予防や歯を丈夫にする事はできません。後のメリットを考慮すれば手抜きはできないわけです。 子供は成長すれば必ず自立し、一人で歯磨きを出来るようになります。 それまでの間、気長に歯磨きを手伝ったり仕上げをしたり等歯磨きをサポートしながら子供に歯磨きの大切さを教えていけば、あっという間に2歳児のイヤイヤ期は終わっていきます。
2歳児の歯磨き
2歳児の歯磨きのコツは「楽しむ事を覚えさせる事」に尽きます。 大人でも通じる事ですが、嫌な作業でも楽しい事が一つでもあれば頑張れるものです。2歳児の歯磨きの場合はまず「歯磨きの動画」を見せる事が最初のステップです。 動画は文字が読めず、教えても理解していない2歳児には一番分かりやすいツールとなっています。 実際に「シャカシャカ歯みがき」や「はみがきのうた」など子供向けの映像が子供とともに歯磨きをするうえで有効な手段として勧められています。 それから「歯磨きごっこ」も有効です。 「歯磨きごっこ」は子供との遊びのひとつで、子供に母親の歯やぬいぐるみの口を磨くままごと遊びとなっています。特に母親との歯磨きのままごと遊びは楽しさを覚えると言われています。この時のコツは母親は子供に歯磨きをしてもらって嬉しそうにしたり楽しそうにしたりする事です。母親に喜んでもらった事を学習した子供はそのまま歯磨きに対してプラスの感情を抱くようになり、結果として歯磨きを受け入れられるようになっていきます。 また子供のお気に入りの歯ブラシを購入して、常に興味を抱かせるようにする事もおすすめです。キャラクターのイラストが入った歯ブラシが効果的だと言われています。
歯磨きが好きになる方法
子供が歯磨きを好きになる方法として「親がほめる事」もまた効果的です。 幼い子供は両親が大好きで、大好きだからこそ大人の都合にも我慢して付き合ってくれます。そんな子供にとって歯磨きは大人が生活費を得るために頑張る仕事のようなものです。頑張ったからこそご褒美が欲しいと思うのは当然な流れと言えます。親の誉め言葉こそが子供にとって何よりのご褒美です。 しかし単純にほめるだけでは歯磨きを好きになってくれません。ポイントは3つあります。 まず1つ目のポイントはどんな些細な事でも「よくやったね」と声をかける事です。「歯ブラシを奥歯まであてた」や「嫌がっても最後まで歯磨きをした」など出来た事をしっかりと褒める事が大切です。そうすれば子供は成長する事に喜び、「次はもっと良くしよう」と思うようになっていきます。 次に2つ目のポイントは他の子供や兄弟、あるいは自分の子供時代と比べない事です。 その子にとって頑張った事を「他の子は簡単に出来ていた」と比較されたら、子供は傷つきます。そうなったら最後、歯磨きに楽しさを覚えてくれません。 そして3つ目のポイントは笑顔で接する事です。 親が笑顔で接する事が子供にとって、この上なく安心できるからです。
子供の好きな歯磨き粉使う
子供に歯磨きをしてもらう方法として甘い味がする歯磨き粉を用いる方法があります。 甘い味がする歯磨き粉というものは子供向けですが、その目的は「歯磨きを嫌がる子供が歯磨きを好きになるようにうながす事」に尽きます。要するに子供の歯磨きを助けるアイテムというわけです。効果は大人の歯磨き粉に劣りますが、子供の歯磨きは「歯磨きを身につける訓練」のほうが優先されます。それに加えて子供の体は成長しきっていないので、大人向けの歯磨き粉は体に合わない可能性が大きいです。 しかし子供が使用する歯磨き粉には、何より注意しなければならない点があります。 市販されている歯磨き粉のなかには子供向けの歯磨き粉があるので入手に問題ありませんが、それらのなかに気を付けなくてはならない成分があります。それはフッ素です。 歯磨き粉の成分表に「フッ素配合」と表記されているものがありますが、大人にとっては無害な成分でも子供にとっては急性中毒になるリスクがあるものです。もっとも過剰摂取しなければそのリスクは回避されますが、それでも歯磨きに慣れるまでは遠慮しておいたほうが良い成分である事は間違いありません。